去年、
弟が仕事の帰りに
父の誕生日に
父の為に桜の花をもってきた。
あれから一年。
今年も父の誕生日がやってきた。
弟は
父の為にまた桜の花をもってきた。
とったらかわいそうだからと
散ってた花二つ。
めずらしい四枚の花びらの桜をひとつ。
そして
五枚の花びらの桜を一つ。
ガラスのぐい飲みに水をはり、
そっと受かべる桜の花 ふたつ。
父は、もういない。
父がいなくなったこの部屋に
今年も
春の薫りがやってきた。
弟が
父を思い持って帰った桜の花ふたつ。
枝を折らず
桜からもらった花ふたつ。
父のはにかんだ笑顔が目に浮かぶ
父さん、御誕生日おめでとう。
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